人は例えば失敗した時に、「しまった!」 「俺って馬鹿だよね」など、自分の心で呟いてしまう独り言をセルフ・トークと言います。
こうしたセルフ・トークを繰り返せば繰り返すほど、自分とはこういう人間なんだというセルフ・イメージを作ってしまいます。
それは、他人の意見でも同様です。「あなたはドジだから気をつけて!」と言われれば、「俺ってドジな人間なんだ」とセルフ・イメージが生まれてしまいます。
一回しか、交通事故を起こしていないのに、奥さんに「あなたは事故りやすい人だから、運転に気をつけて!」と言われたりすると、「そうだ、俺は事故を起こしやすいんだった」と過去の事故の記憶がよみがえり、事故を起こす臨場感が高まり、次の事故を起こしてしまうのです。
スポーツのチームのミーティングでも、失敗のシーンは今後のためには、一回は見せられて指摘されるのはいいとしても、何度も何度も見せられたら、その選手の臨場感を上げることになり、同じ失敗を繰り返してしまいやすくなります。
私も今、草野球をやってるんですが、だいたい外野なのですが、「フライ捕るの下手だよね。」と言われ続けてまして、結構な確立でエラーしてしまいます(笑) そして、「フライ捕るの上手いよね。」と言われた後は、捕れたんですね。その言う人って、エラーしているシーンしかを見たことない人と、ファインプレーしたシーンしか見てない人でその印象が強い方で、私に語りかけるのです。そしてどっちにも転がってしまうブレブレの私がいるわけです(^-^;
セルフ・トークのほとんどはネガティブな内容のものです。それはネガティブなことのほうが記憶に残りやすいからです。
それは、学習や研究には生かされてます。失敗の積み重ねから成功を学ぶからです。
セルフ・トークをコントロールしよう!
私たちの見えている世界は、失敗の結果とも言えます。ストコーマだらけの世界です。だからそこから抜け出すことが大変なのです。成功した体験は強い情動記憶として残らないので、セルフ・トークにならないのです。たとえポジティブなセルフ、トークをしても強い情動が乗らないためです。
なので、私たちは自分のセルフ・トークをコントロールする必要があります。そうしないと、セルフトークに私たちがコントロールされてしまうことになるのです。
まずはネガティブなセルフ・トークを止めることです。「何やってんだよ俺って」みたいなネガティブなセルフ・トークを完全にしないことが重要です。
そうしないと「だから俺は馬鹿とかドジって言われるんだ」みたいなネガティブなセルフ・トークがどんどん出てきて、セルフ・イメージがいっそう下がり、自分の自己評価を下げてしまいます。
継続的にアファメーションを行うなどで、効果的なセルフ・トークをすれば、新しいセルフ・イメージが構築されて、コンフォートゾーンも変わります。そして、スコトーマが外れ、RASのフィルターも変わり、今まで見えなかったものが見えてくるのです。
続きます。
共感して頂けた方に
ポチっと頂けたら励みになります😊
⬇️
この記事へのコメント